2006年12月30日(土)〜2007年1月1日




毎年正月休みには2泊3日くらいで旅行に出かけている。

以前はスノータイヤを履いて新潟方面へ野鳥撮影をしに行くことが多かったが、

同じような所へ毎年出かけて少し飽きてしまったのと、たまには雪のない方面へ行ってみたくなったので、

伊豆半島へ行ってみることにした。 まあそれ以上に伊豆半島に生息しているヒラタクワガタを

採集しに行きたいというのが、本当の理由なのだが・・・(笑)



30日の昼過ぎ、採集道具と撮影機材、前日に購入した寝袋などを車に積み込んで自宅を出発した。

東名高速、小田原厚木道路、真鶴道路などを走って行き、熱海、網代を過ぎて夕方6時頃に

伊東にある道の駅で晩飯としてインドネシア料理を食った。 サンバルという激辛の調味料をたっぷりかけて

辛くない料理もすべて激辛にして食べたらとてもおいしかった。 



さらに東伊豆の海岸線を走って行き、下田港にある道の駅で車中泊することにした。

寝袋というのを30年ぶりくらいで使ったが、体の熱が外に逃げていかないので、ホコホコとあたたかい!

29日にジビさんと出かけた先の栃木県内のホームセンターで買ったわけだが、売り場に3種類あるうちの、

最も冬向けの最低使用温度5℃の製品を買っておいてよかった。 

まあ、逆に夏には暑くて使い物にならないのかもしれないが。






下田港。 大晦日の朝。

寝袋はあたたかくて良かったんだが、車のシートが完全に平らになっていなくて、腰が痛くなってしまった。

寝返りがうてないので余計に腰がいたくなってしまうんだな。






キャンピングカーなども道の駅をよく利用している。






地元の中学生がチャリンコでやってきて釣竿で岸壁を探り始めた。

しばらく見ていると、小型だがタコを釣り上げていた。



朝食を済ませたら早速下田市の山中へヒラタ求めて突入だ。

狭い山道をわざと選んで登っていくと道端にボコボコクヌギ発見!

しかし今は真冬なので見つけたところでどうしようもない(笑)





こんな木を見つける度に、樹液採集で再び来るぞ!と気合が入る。




しばらく登っていってから、斧を手にして山の中へ入ってみることにした。

雑木林はコナラ、クヌギ、アキニレが僅かに点在しているが、ほとんどはシロダモのような

常緑樹ばかりだった。




コナラの立ち枯れを見つけて根元を掘ろうとして驚いたのだが、とにかく地面には石が多い。

木々の根は地中に向かって伸びているというよりは、石混じりの硬い地面を避けて浅く横方向に伸びていた。

石だらけの根元を掘ってみたんだが、根っこは地上に露出している部分ばかりなのでカラカラに乾いていて

幼虫が好むような水分が多くてフカフカしているようなところが全然みつけられない。

コナラの巨木があちこちで倒れている理由が解った気がする。




車に戻って少し山道を下っていくと、道路脇の立派なクヌギの根元に太さ50cmほどの巨大な朽木が

半分土に埋もれるように転がっていたので、念のため削ってみることにした。



フカフカに程よく朽ちていて、なんだかわからないがクワガタ幼虫の食痕もあった。







なんか、これまでの経験で見る限り、かなりコクワっぽいのが採れた(笑)






んんーーー、頭の色がもっと薄ければコクワ決定なんだけど、微妙な色だなこれは。

万が一ヒラタだったらマズイので、持ち帰って羽化させてみることにした。








車で更に数キロ進んでいって、再び山に突入すると、エノキらしい枯れ木があったので削ってみた。







わっ!!  これって超コクワじゃん!!

上の方を削ってしまったのでコクワが出ても文句は言えないな(笑)

根のほうを削ろうとしたが、ここも石だらけでうまく掘れない。

一応根っこを削ってみたが、期待できそうな食痕は見つからなかった。





再び車に乗って進んでいくと山を下りてしまい、南伊豆町の青野川に出た。

河口にある船だまりを見ていると、ルアー釣りをしている人がいて、

見ている目の前でアジのような魚をヒットさせていた。

話を聞いてみると、ヒラアジという魚で実はパサパサしていてあまり美味しい魚ではないとの事。

その人もキャッチ&リリースで引き味を楽しんでいるのだった。


そこで自分もヒラアジにトライしてみることにした。



実はルアー釣り道具も持参していたのだった。

釣りは昔からやっていて、二十歳の頃には霞ヶ浦周辺でのブラックバス釣りに夢中になっていた。

その後東京湾でのシーバス(スズキ)釣りもやったが飽きてしまって、

いまではたまに房総や大洗海岸などでヒラメを狙う程度しかやっていない。

(ヒラメはまだ25cm程度の小物しか釣れていない)


とりあえず持参した3本のルアーロッドのうち、トラウトロッドを使って小型のミノーをキャストしてみた。

すると水が澄んでいるので、ヒラアジがルアーの後を追いかけてくるのが見える。

5〜6分キャストを繰り返していると、やっとヒットしてきた。

ああ、魚の引きを味わうのは久しぶりだな〜。




25cmほどのヒラアジがヒットした♪

帰宅後図鑑でしらべてみたところ、ギンガメアジというヤツらしい。

美味しい魚なら持って帰ろうかと思うところだが、すぐにリリースすることにした。

青野川河口と言えば、昔、釣り雑誌の記事でマゴチが釣れているのを見たことがある。

マゴチにもトライしてみるつもりだったが、潮位が全然わからなかったのと、寒さにへこたれてしまったので、

釣り道具を撤収して、昼食をとることにした。



海岸沿いにある磯料理のお店に入ろうとしたら待ち客が大勢いて、いつまで待たされるか判らないので、

少し内陸部に移動して比較的空いている店に入った。

食べたのは地魚天ぷら丼¥1,900.−。 なんか知らんが5種類くらいの魚の切り身が天ぷらになっていて、

とても美味しくて満足することができたが、一方かみさんの方は「高い!高い!」とぼやきながら

普通の天丼¥880.−を食っていた。




食後は石廊崎付近の山にヒラタを求めて再び突入した。



道端の樹液の流れ出た痕のあるクヌギは見つかるのだが、削ってみたくなるような材は見当たらず。




そのまま土肥を過ぎて西伊豆・堂ヶ島まで辿り着いた。



この堂ヶ島は幼い頃に何度か家族で泊りがけで訪れた思い出深い場所だ。

いまでは津波を防ぐ為に作られたと思われる防潮堤が港の風景を一変させてしまっていた。




この港でまたルアー釣りに挑戦するが、なにもヒットしないまま時間が過ぎていき、日が沈んでしまった。






陽が沈んでからの空はとてもきれいだったので眺めの良い場所で車を停めて、しばらく撮影に没頭した。



道端にあった温泉に浸かってのんびりした後、一気に修善寺を目指して突っ走った。

山間部では、あまりにもヒラタの入っていそうな適した材がみつからないので、

狩野川の河川敷ヒラタを狙うことにしたのだ。

途中で晩飯を食って、以前にも利用したことのある韮山町の町営駐車場に車をとめて寝ることにした。



大晦日の深夜、寒さがかなりひどくなってきた。

5℃までの寝袋では全く足りず、相当に寒い思いをしてしまったが、なんとか朝まで持ちこたえた(笑)




元日の朝。 起きてみると室内の窓ガラスが凍り付いていた。

氷点下まで下がったか?  今度からは寝袋だけでなく、布団も積んでこないとヤバイな。








午前8時、狩野川の河川敷に到着。

狩野川でヒラタ狙いの材割をするのは、これで3回目。

ネット上では樹液採集でヒラタが採れたという情報をいくつかキャッチしているが、

自分はこの川でヒラタを採ったことがまだ無い。







河川敷にはカワヤナギ(ドロヤナギ)が生えている。






あちこち歩き回って見つけたヒラタ材のうち、最も期待できそうな1本だけを掘ってみることにした。



気合を入れて1m以上掘って、もうこれ以上は深くてどうにも手が出せない所まで頑張ってから、

力任せに持ち上げると奥のほうで上手い具合に折れた。







折れた部分を削ってみると食痕だらけで、思ったとおり幼虫が姿を現した。






お! メスにしてはデカイなこりゃ! この大きさからすると、とりあえずコクワではないな。






頭の色からしても、コクワではないことが決定的だ。

ノコのような頭の丸さもない。






気門はしっかりCの形になっている。




遂にやったか!?

自分の中では
ヒラタの可能性90%以上だよこれは!!!

でも幼虫を見ただけで決定させられるだけの経験が自分にはまだない。

持ち帰って羽化させてみてからのお楽しみとしよう。

もしヒラタじゃなかったらダメージを食らうので、少し削って同じ種類と思われる幼虫を4頭だけ出して

再び材を土の中に埋め戻しておいた。






幼虫を安全に持ち帰るために、プリンカップにマットを詰めて持ってきた。

ルアーケースからの移し変え作業をおこなった。



元旦の午前10:30、採集を終了として、自宅目指して帰ることにした。



伊豆の山間部ではヒラタ幼虫を探そうとしても難しいということがわかった。

山にいるヒラタには夏場の樹液採集で再び挑戦してみたい。

河川敷ヒラタよりも大型の個体を期待して。

















今回の結果

コクワ幼虫6頭(持ち帰り)

ヒラタ(?)幼虫4頭(持ち帰り)