2005年7月17日(土)〜18日(日)



前日は丹沢方面で杉林に当ってしまい、ほとんど昆虫に出会うことなく山を下りて
高速に乗って海老名SAまで戻ってきて車中泊をした。

今日土曜日は実は仕事が一つあり、川崎の製油所に着くタンカーへ
納品に行かなければならないので、いったん都内(勤め先)に行く必要があった。


先ず大田区内にある自分の勤め先に行ってトラックに乗り換え、
助手席に妻を乗せて川崎の船へ出かけた。
無事納品を終えて会社に戻ると、備え付けられている風呂でシャワーを浴びて体をきれいサッパリにして、
そこに車を停めて電車で渋谷の映画館まで行ってブラジル映画(Bus 174)を観た。

少し遅めの昼食として大好きなエスニック料理(ネパール料理)を食べたあと、
ふたたび会社に戻ってきてマイカーに乗って、再びクワガタを探しに
こんどは福島県・桧枝岐方面へと出かけたのだった。


いつものように西那須野塩原インターを下りて、山道を進んでいった。
途中、コンビニで食料を購入。
前回の灯下採集で空腹のあまり持ち場を離れてしまった隙に
競合者に入られてしまった失敗から、おにぎり、パンなどを大量購入した。
目指すは前回狙っていた伊南村にある一際明るい街灯の下だ。





夜7時半頃、目標地点に到着。
幸い誰も居なかったので車を街灯のまん前に駐車させてクワガタの飛来を待った。
蛾の飛びが少ない。
湿度が少し低いのかな?
とりあえず懐中電灯で路面を照らしながら探してみると、コクワのメスが2匹いた。

そのコクワを拾って手のひらに乗せてボーっと眺めていた。
と、その時、一台の車が走ってきたかと思ったら、
なんと我々の車と街灯の間の狭い空間に滑り込んできた。

「え!? なななっ?」

すると懐中電灯を手にした子供が下りてきて目の前の街灯の下を散策し始めた。
続いて自分と同世代くらいのオトーサンが下りてきて一緒に探している。
呆然と立ち尽くしてしまった。

おいおい普通は入ってこないだろー(笑)
それは明らかに「割り込んでクワガタ横取り」ってなやり方だろー(笑)

ヤバイ、この状況をどう打開すればよいのだ!?
オオクワの有名産地で採集人が大勢訪れる場所だから、こんな入り方もここではアリなのか?
確かにこの街灯は自分の所有物でもなければ自分の土地でもないので、
ここから出て行けとは間違っても言えないし、下手なことを言って
喧嘩になったらアホくさいし・・・・。

とりあえず話しかけてみた。
「さっきから見ていますけどコクワしか飛んできていませんねー」

「あーそうですか。コクワですか。」

「はい・・・・・・。」

こちらとの会話よりもクワガタ探しに熱心なオトーサンだった。


なにやってるんだろ俺。
こんな無礼者に丁寧に話しかけている場合じゃないよ。
頼むから早くこの場を立ち去ってくれ。

子供が階段を昇って上のほうを懐中電灯で照らしている。


ん?

あっーーーー! 

そこはまだこちらも調べていなかった場所じゃないか!!
もしそこにオオクワがひっくり返っていたらどーすんだよ。
取られちゃうじゃんか!


幸い(?)そこには何も落ちていない様子だった。
ホッと一安心(笑)

ちょっと彼らから離れて近くの電柱をチェックしていると、
今度は車から網を持ち出して壁を指差してなにやら騒いでいる。
壁にへばり付いている黒い甲虫が気になるらしい。
自分がここに到着したときから居たコガネムシ的なやつだったが、
念のため双眼鏡で確認してみた。 案の定コガネムシだった。

「それ・・・・、コガネムシですね」

と彼らに伝えると、夢が覚めたかのように黙って車に乗り込み走り去っていった。



ふう。
やっと去ったか。


安心したかと思ったら次から次へと採集人の車が通りがかり、
自分の背後で徐行したり、一旦停まったりして、この街灯の下を調べたがっていた。
なんだなんだ。 今日は採集人が大勢来ているぞ!
なんと走ってくる車の8割ほどはクワガタ採集人だった。

こんな状況じゃ街灯を巡って走り回るよりは一ヶ所で飛んでくるのを待っていた方が良さそうだと思って、
ひたすら待ち続けた。

が・・・・・、

蛾しか飛んでこない(笑)


一際明るい街灯に引き付けられて待ってはみたものの、この街灯は見掛け倒しなのかもしれない。
クワガタの飛行ルートから外れているのか? 場所が悪いのか?
落ちているのはこんなやつらだけ。



オオゾウムシ




オオキノコムシ



前回来たときに入ることが出来なかったこの場所。
せっかく待機しているというのに何も来てくれないので、
仕方なく街灯巡りをすることにした。

舘岩村の方向に少し戻って、商店の自動販売機の前に車を停めて
懐中電灯を手にして、かみさんと二手に分かれて村落に点々と灯る街灯目指して歩き出した。

夜9時過ぎ。

村の中は静まり返っている。

民家の窓にはテレビの明かりが映っている。

家族団らんのひとときなのだろう。

物音を立てて村人たちの迷惑になってはいけない。



ひたすら足音を忍ばせて徘徊する。




しかしクワガタは何もいない・・・・・・。





泥棒と間違われても仕方ない状況だなこりゃ・・・・。





角を曲がると、懐中電灯を持った男が目の前に立っていた。



・・・・・・・・同業者だった。



言葉を交わさずとも互いに何者なのかがわかってしまうのがツライ。



なんともバツの悪いこの状況。



なにやってんだよー。 こんな静かな村の中を懐中電灯もってウロウロするなよー。



あ、俺もか・・・・。





これが民家から離れた場所だったら、「やあ! 採れましたか〜?」
と声をかけて情報交換したいところだったが、静まり返った村内では
互いに会わなかったかのように立ち去るしかなかった。



なんかこういう雰囲気イヤだな・・・・。




なにやってるんだろ俺。





スタコラ歩いて車に戻ってみると、
わわわっ!!! 懐中電灯人があちこちウロウロ。
他に二台の車が停まっていて、ちょうど同業者たちも車に戻るところだった。

自分とかみさん、ほかに4〜5人。

こんなに大勢でこの狭い村の中を徘徊していたのか!!


この異常な状況に、かみさんが笑いを堪えている。



採集人は桧枝岐、舘岩、伊南のオオクワエリアに今いったい何十人来ているんだろうか?
行きかう車の台数などから想定すると、少なくとも30人は来ているだろう。


こんな状況じゃオオクワなんて、きっとすべて拾われちゃっててダメだろうな。

他の採集人のいない平日に来てみたいもんだ。




その後、深夜まで車で移動しながら何本もの街灯の下を調べていくが
クワガタは全く見つからず、見つかるのは同業者だけだった。
同じ車と何度もすれちがったり・・・・。




肉体的にも精神的にも疲れてしまったので、桧枝岐の道端に車を停めて車中泊した。


翌日18日(日)、朝起きて朝食を済ませると、前回カミキリが沢山いた場所を目指して
林道の中へと入っていった。 薪用に切り出された材木が積んである場所だ。


前回カミキリが沢山いたので、到着して車を降りるとすぐにカメラを手にして
木材に近寄っていったが不思議と今日はほとんど虫が見かけられない。
それでも何枚か撮影した。(昆虫撮影ページの方で紹介します)


午前10時ごろまで昆虫撮影をして、3連休の行楽帰りの渋滞を避けるために
早めに帰ることとした。

それにしても今回もオオクワはGETできず・・・・。









今日の結果

コクワガタ ♀  2匹