2005年2月5日(土)


茨城県の南部、取手市に近い妻の実家で夕食をご馳走してくれるというので出かけてきた。

取手と言えば利根川がある。

利根川と言えば河川敷がある。

河川敷と言えば・・・・、もう答えは一つしかないでしょう!


第十回ヒラタ探索


既に恒例行事となってしまったかのように毎週行われているヒラタクワガタ探索。
興味のない人からすると、よくもまあそんなにバカみたいに熱中するもんだと
感じるだろうが、自分としては楽しくてしかたないのである。
でも、ふと最近気が付いたことがある。

ヒラタを見つけてしまったら、それまでなのではないか?
見つけられないから次はどう攻めるか等々、あれこれ考えるのが楽しいのではないか? と。
得難い存在だからこそ、これほどまで熱くなれるのだ。

今はまだ、ヒラタクワガタを採集したことのない側の人間だが、
これから先いつのことになるかわからないが、捕まえたことのある人間になってしまった途端、
強烈な虚脱感を覚えるのではないかと少し心配だ。


取手市に近い利根川の河川敷に着いたのは夕方3時ごろだった。
長靴、スコップ、斧、という いつもの装備で柳の生えている河川敷を突き進んだ。

流木が溜まっている場所があった。
なにやらホームレスの方が収集した生活道具やら自転車やらが
流木に混じって一箇所に溜まっていた。 
まだ使えるものばかりである。

そのホームレスの方は河川敷に居を構えて生活しているようである。
いや、正確に言うならば、

「以前、ここで生活していた・・・」 と言うべきか。

テントやら生活道具がボロボロになっていて、下流側に向かって流された形跡がある。
しかし賞味期限がまだ充分ある缶詰や缶ジュースなどが、そのまま地面に転がっていた。
引越しされたのであるならば、持参していきそうなものばかりだった。
頭によぎったものは、唯一つ。

「・・・・・流されたな」

去年の秋の台風で増水したときに、そこにいらしたお方は、
遥か下流の太平洋を目指してプカプカと旅に出られたようである。
そう、ヒラタクワガタの幼虫が入った流木のように・・・・・・。



そんな場所をみつけてしまって、しばし暗い気持ちになってしまったが、
気を取り直して柳のチェック再開だ。

しばらく柳林を進むと、またまたヒドイものに出くわしてしまった。
直径60センチほどもある立派な柳の生木なんだが、
地面に近いところから高さ1.5mほどの所まで幹の半分の
枯れてふかふかに朽ちている部分が完全に削り取られて無くなっていた。
そう、クワガタ幼虫の採集人がやらかしてしまったのである。
生木を削ろうかという勢いで、一本の柳の木がズタズタに破壊されていた。
見るも無残な姿だった。

いったいこの木を削った人は何を採ろうとしていたんだろうか?
近づいて見てみると、何と! いままで見たこともないような
太い幼虫の食痕がついているではないか!

巨大ヒラタクワガタじゃなかったらオオクワガタのそれである。
こんな場所にオオクワガタが生息しているのか!?
周りの植生、落葉広葉樹の分布具合からすると、
オオクワガタが生息していても不思議ではないようにも思える。

付近の柳もチェックすると、おそらく同一採集人の削った痕跡が
あちらこちらにあった。
地面に潜り込んだ部分や根の部分には全く手をつけていないところから、
その採集人が狙っていたのがヒラタやノコギリではないことは明らかだ。
とすると、コクワガタ採集人? 
コクワ狙いにしては削り方が凄すぎる。 執念深いというか、
気合を入れてとことん削っているのだ。 それにあの太い食痕。
もしかしたらオオクワガタ生息地に足を踏み入れていたのかもしれない。

その後、ノコギリクワガタの可能性が非常に高いが、もしかしたらヒラタかもしれない
幼虫を一匹見つけ出したところで時間になってしまったので、
探索を終了して妻の実家へと向かった。


今日の採集結果

ノコギリクワガタの確率90%の幼虫一匹