2005年2月13日(日)


小さい頃にヒラタクワガタをとったことがあるという群馬県出身の友人がいる。
彼から聞いたところによると、予想したとおり渡良瀬川だという。

ならば下流で利根川に合流しているわけだから、
うちの近所の河川敷でも採れるのではないか? と思ったら、

彼曰く、「途中に渡良瀬遊水地があるからねー」 との事。


とすると渡良瀬遊水地は台風のときに上流から流されてきた
流木が溜まっていると思われるので期待できるのではないだろうか?

というわけで、



第十一回ヒラタ探索

洗濯だの掃除だの、いろいろやっていたら昼過ぎになってしまった。
渋滞気味の一般道をノロノロ走り、午後3時頃ようやく渡良瀬遊水地に到着。
やはり遊水地だけあり、洪水の度に川から溢れた水が留まるためか、そこは流木天国だった。
しかも何処から手をつけてよいか解らないほどの量だ。



針葉樹が多く、幼虫の入っていそうな木はなかなか見つけられない。
仕方なく柳の倒木を中心に探索開始だ。

今回は初めて妻がスコップを持って採集に付いてきてくれた。
捻挫した足もだいぶ回復して、長時間歩き回っても平気になったようだ。
特に採集方法を教えたわけではないが、自分のやるのを見よう見真似で
フカフカに朽ちた木をスコップで削っては一人で何か楽しんでいるようだった。


倒木を見つけて周りの土を掘り、地中部分を削る。
すると死後長時間経過して真っ黒に変色したクワガタ幼虫がでてきた。
他の木を削ると同じように幼虫の死骸が沢山出てくる。
おそらく水分過多が原因で窒息死してしまったようだった。
昨年の秋に何度も台風が来たのと関係があるのかもしれない。

む!? ここはダメだぞ!

この時点で、この場所での採集を続けることが無駄のように感じられた。
なぜならここは遊水地。
洪水のときには大量に流れ込む為、普通の河川敷よりもなかなか水が引かない。
ヒラタ幼虫は倒木でも流木でも地中に埋まった部分に好んで入るので、
いつまでも水に浸かったままになってしまうのだ。

こんなものまで見つけてしまった・・・。


こんなに高いところに流木が引っかかるほど水が流れ込んでいたのか!

仕方ないのでコクワの出そうな立ち木の枯れ死部分をちょこちょこ削っていると、
案の定、コクワ君幼虫が出てしまった。
コセコセと穴を開けなおして埋め戻し。埋め戻し。

と、傍らで妻が地面に倒れた木を蹴っ飛ばしているのが見えた。
むっ! 程よく朽ちていて状態の良さそうな木に目をつけているじゃないか!

なかなか侮れないヤツだ。

以前一緒に海釣りに行ったときも、こちらが全然釣れないのに
良型のアイナメを2匹も釣り上げてしまった事がある。
今回も先にヒラタを見つけられてしまうのか!?

「なんかボロボロで全然ダメだよ〜これっ!」
とか言いながら足で蹴飛ばしている。

「これいいぞ! こういうのに幼虫は入っているんだよ!」
と言って近寄って丹念に斧で削ってみると・・・・
ふいに空洞が開けて中から甲虫が姿を現した。




え〜っと、あれ!? これってヒラタなんじゃないの?

コクワのようにも見えるしヒラタのようでもある。
こうなったら持ち帰って1月3日利根川での第五回ヒラタ探索のときに
採れたコクワ成虫メスと比較してみなければ解らない。

この成虫が採れた時点で二人とも満足してしまい、
本日の採集を終了としたのであった。


というわけで、これがその比較画像。(拡大撮影)



 左が渡良瀬不明成虫。 右が利根川コクワ。
前胸背板の黒々としたツヤが見事だ。
図鑑で調べた限りでは、右のコクワはコクワらしく茶色っぽい。
一方、左の渡良瀬のお嬢さんは黒々としていて、いかにもヒラタ!?

目の外側にある張り出し部分の幅が広くて目の半分以上を
覆っているのもヒラタクワガタ♀の特長として挙げられていたが、
この子はどうだろうか? ヒラタの特長が現れているようにも見える。
体の幅も比較的広いぞ!!

んーーー! でも決定的な部分がなくて判別つかないなぁ・・・。
出てきたのがオスだったら一目瞭然だったのに。

すみません、どなたかコレがヒラタなのかコクワなのか判定できる方いませんか〜?



今日の採集結果

ヒラタの可能性の高い成虫♀ 1匹

2005年2月17日 追記:ヒラタ♀の画像を検索した結果、これはコクワ♀であることが判明・・・。