2005年1月3日(月) 第五回ヒラタ探索

元日の多摩川での材割りで採れた幼虫は太い食痕を辿って現れた
丸々と太ったヤツだったのでヒラタなのではないかと思ったが、
ひとつ納得できない状況があった。

それは地上にゴロンと露出した朽木だったこと。
そう、ヒラタクワガタは半分土に埋まった状態の流木や、
朽木でも根に近い地下部分にいることが多いらしいのだ。

コクワガタとヒラタクワガタの幼虫の見分け方は、顔のある部分に
ハの字型の窪みがあるとのことだが、自分が採集した幼虫は
まだ小さいせいか窪みを確認することはできなかった。
やはりヒラタではなくコクワ幼虫かもしれない。


そして今日、熱くなったヒラタ採集欲を抑えることができず、
ふたたび斧を手に河川敷へと出かけてしまうのであった。
目標は土に埋まりかけた倒木だ。



家から車で20分ほどの利根川河川敷で再びヒラタに挑戦することにした。
利根川のように広い河川なら洪水のときに群馬県からヒラタ幼虫の入った流木が
この千葉県にも流れ着いて、そこから羽化して、この辺りで繁殖しているのではないだろうか?
という極めて自分にとって都合のいい希望的観測から採集を試みることにする。

土手の上に停めた車に妻を一人残して長靴を履いて斧と箱を持っていざ倒木へ。
妻は今の自分の採集欲に半分呆れているながらも、ここまで付いてきて
「がんばってねー!」と送り出してくれるのだから本当にありがたいものだ。

土手を下りて最初に発見した材は土の上に転がっていた柳の倒木だった。
本当は土に埋まった状態のものを選びたいところだったが、朽ち具合がほどよくて
一目見てクワガタ幼虫が入っているのが想像できる状態だった。
削り始めてすぐに小さな幼虫が出てきた。なんとなくコクワのような感じだ。
2頭、3頭と連続でコクワらしき幼虫が現れる。

・・・・と、ふいに幼虫ではなく黒いものが木屑の中から顔を覗かせた。
クワガタの成虫だった。
ヒラタ成虫か? ヒラタなのか? ああ、何なんだこのクワガタは???
興奮は最高潮に達していた。
全体像が解るまでカッターナイフを使って周囲を慎重に取り除いた。

それはコクワの♀だった。



幼虫タコ採れ
採集開始から約30分経過。まだまだ日没までは時間があるので、
本当に土に埋まった倒木を探して川岸のほうまで葦原をパキパキと踏みながら進んでいった。
川岸に生えている柳の根元付近まで雑草を払いながら潜り込んでいくと、
土に完全に埋まった倒木が2本見つかった。

慎重に周りの土を掘って木を持ち上げようとしたら、倒木の内部でボコッと鈍い音がして
途中から折れてしまった。そのまま引っ張り出したとき、何か白いものが土の上に落っこちた。

「・・・うわっ!!」 誰もいない河川敷で大声をあげてしまった。
落ちたのはクワガタ幼虫だった。

しかも手にした木の折れ口にも幼虫が詰まっている!
途中で折れてしまって土の中に残っている部分を持ち上げると、そこにも幼虫の姿が!
さらに取り出した倒木を削っていくと食痕だらけで次から次へとと幼虫が出てくる。

完全に土の中にあった材から取れた幼虫だったので、もしやヒラタGETかぁー!?と
その場で興奮してしまった。

辺りも暗くなり始めたので採集を終了として再び車に向けて葦原を進んでいると
足元からキジが鳴きながら飛び出したので「うわぁーー!!」とまた大声をあげてしまった。

 


今日の採集結果
ヒラタかもしれない幼虫 : 13匹 & コクワ♀成虫1匹

しかし頭部の色が薄いこと。付近にコクワの成虫がいたことからして、
はてしなくコクワガタの可能性が高い(>_<)
ヒラタの道はかなり険しいものだ。
次回はもう少しヒラタ採集の記録が多いエリアに的を絞って探索してみることにしよう。
今は理解してくれて協力的な妻もこのままコクワ的幼虫の飼育ビンが
部屋に増え続けてしまうと今後どうなるか解らないし。



追記 : 2005年5月28日、すべてコクワガタに蛹化、羽化。