2005年1月1日(土) 車中泊の年越しヒラタ探索旅行


車に材割り道具と撮影機材と布団を積んで伊豆半島を目指して
大晦日の午前10時頃、千葉県の自宅を出発した。

首都高に乗ったあたりから雪がちらほらと降り始めたかと思ったら
東名高速の海老名SAでの昼食を終えて外に出ると大雪になっていた。
事前に天気予報で知っていたので、スタッドレスタイヤで出かけたんだけど
東名高速は通行止となってしまい、厚木で一般道に下ろされてしまった。

西へ帰省する車の群れはすさまじいもので、びったりと延々渋滞が続き、
伊豆どころではなくなってしまったので、裏道をウロウロしながら茅ヶ崎へ出て
三浦半島を目指すことにした。
実は三浦半島でもヒラタクワガタが採れたという
情報をネット検索で得ていたのである。

午後4時頃、三浦半島へ着くと雪は全く降っていなくて、小雨がぱらつく程度だった。
さっそく林道を見つけてコナラの木を探しながら登っていくが、生えている木は
ほとんどが常緑広葉樹ばかりでクワガタの好みそうな木が見当たらない。

それでも何とかコナラを見つけて車を停めて斧と幼虫を入れる箱を持って
森の中に入り、良さそうな朽ちた倒木を探した。
全然見つけられないで斜面を滑り落ちそうになりながら移動していると
辺りが暗くなってきたので、危険なので採集活動を一旦終わりにした。

佐島という場所にある公園の脇に車を停めて座席をフルフラット(これが嬉しい!)にして
布団と毛布を被って寝た。寝た。寝た・・・・が、寒い! 毛布がもう一枚あれば!
時々目を覚ましながらもなんとか睡眠をとった。
 
朝6時頃、初日の出を見に来た人たちの気配で目が覚める。
陽が昇ってくる方向には水平線上に雲があって、その雲の上に太陽が顔を出すのは
まだまださきになりそうだった。




2005年 元日の朝。




日が昇ってからは再び林道を登り、前日に目をつけておいたクヌギ地帯を目指した。

道端に何本もボコボコに樹皮がめくれた良さそうなクヌギが生えている場所を見つけた。
うろの中を覗いたりしていると、なんと夏頃に採集人が仕掛けたトラップの痕跡が木にぶら下がっていた。
「ここはいる!!」と確信を得て急斜面を上り下りしながら倒木を探して斧を入れてみるが
残念ながらクワガタ幼虫は全く出てこなかった。




その後、三崎港へ行って上空をハエのように舞っているトビを写したりしながら
海辺を走り、一般観光客となって観光して回った。




しかしどうもヒラタクワガタのことが頭から離れずに消化不良ぎみだったので、
クワ採集人たちの間でヒラタ採集場所として実績の高い多摩川を狙うことにした。

横浜・横須賀道路〜第三京浜へと高速道路を走って夕方近くにやっと
多摩川河川敷へと辿り着いた。



初ヒラタGETなのか!?
まだ雪の残る多摩川河川敷へ防寒着・長靴・斧・クーラーボックスという異様な装備で突入した。
雪を踏み、葦をかき分けて進んでいると、
「あーあ。元旦早々こんなとこで一体何やってんだオレは?」とか考えていると
今の自分の状況がおかしくて一人で笑ってしまいそうでニヤニヤしたり、
見る人が見たら相当危険な状態になっていった。

土手の上から眺めた河川敷にある林に辿り着いてみると、それは柳ではなくハンノキだった。
倒木はあきらめて柳の流木を探すことにした。見つけ次第片っ端から表面を削ってみるが、
なんにも出てこない。 しばらく歩き回りながら削るとそれは突然現れた。



朽木の中にいた幼虫。 
これはコクワなのかヒラタなのか? さらに削るとまた出てきて合計5頭採れた。
最後に採れたヤツは他の幼虫とは色が少し異なる!? もしかしたらそれがヒラタなのか?
あれこれ考えてみたが結局は羽化させてみないと解らないだろうな。


追記 : 2005年5月28日、蛹の形状からコクワ♂と判明・・・・。




手前に横たわっているのが幼虫の採れた倒木。

先ず表面の樹皮を慎重に斧で剥ぎ取る。すると幼虫が食い進んだ食痕が現れ、
その食痕を辿るように削っていくと、白い幼虫の詰まった小さな空洞が
ぽっかりと姿を現すのだ。そこからは彫刻刀などを駆使しながら幼虫の体に
傷をつけないように削っていき、慎重に幼虫を木から取り出す。

どうもこの倒木からのクワガタ幼虫材割り採集というやつは、山菜採りというか
自然薯掘りというか、なにか一種独特の趣があるようだ。
食痕を辿っていく時のドキドキ感はなかなかスゴイものがある。

ああ。。。 また温室の中のビンが増えてしまった・・・・(^_^;)