2004年8月11日(木)〜13日(土) ミヤマ探索旅行

お盆休みを利用して二泊三日でミヤマクワガタを探しに行ってきた。

先ずは磐越自動車道を磐梯高原でおりて裏磐梯方面へ。
その途中、河川敷に生えているカワヤナギがどうしても気になるので、
土手の上に車を停めて長靴を履いて藪のなかに突入。
すると小さなコクワのオス同士が喧嘩をしていた。




樹液場を争って勝ったのがこのコクワ。 小型のコクワには哀愁を感じてしまう。
大顎でガジガジと挟みあって、ポトッって落とされた方が負けなのだ。
以前、大型コクワに一撃であっけなく落とされた極小コクワを見たときには、
心の中を風が通り抜けるような悲しみを感じたものだった。




夜は街灯の光に飛んできたクワガタを探した。(灯下採集と呼ぶらしい)
しかし数えきれないほどの街灯、自動販売機前を探し歩いたが、見つけた甲虫はカブトムシと
ノコギリクワガタだけだった・・・・。 やはりミヤマクワガタに出会うのは無理なのだろうか?

   
カブトムシ(メス) 
山形県小国町の道の駅にて

 
ノコギリクワガタ(オス)
福島県西会津町の自動販売機前にて




新潟県の胎内にある「胎内昆虫の家」という展示館で
生きたミヤマクワガタ、オオクワガタに対面して、自分で見つけるぞ!という
強い意志を再確認した後、胎内川に沿って林道を登っていった。

谷川沿いに生えている柳の木をチェックしていくと、
スジクワガタを初めて見つけることができた。


スジクワガタ


小型コクワよりも更に小さい全長20mm程のスジクワガタ♀



新潟から延々と走ってオオクワ採集地として超有名な桧枝岐へやってきた。
途中、峠道のトンネルを出たところで灯火採集をしている人がいたので、
声をかけて見させてもらってきた。

自前の発電機を使って山中に眩しい位の光を放って
それに集まるクワガタを採集する方法だ。

クワガタだけでなく、オオミズアオなどの大きな蛾や、
カミキリムシ数種、コガネムシ類などの昆虫が大量に飛来していた。

その人が数日前から採集していたというクワガタの入ったケースを見させてもらった。
ケースの中には、ミヤマクワガタ、アカアシクワガタ、コクワガタ、カブトムシが
ごちゃごちゃに6〜70匹ほど入れてあった。

ミヤマクワガタは小学生の頃に友人がデパートで買ってきたというのを
見せてもらったことがあるので初めてではなかったが、
アカアシクワガタというのは初対面だった。
いつか自分で見つけたときの喜びを大事にしたいので、
ミヤマもアカアシも、手にとってくわしく観察したいのを我慢しておいた。




3日間、街灯の下やら柳の木やら数えきれないほど見て回って
果てしなく苦労してミヤマクワガタを探したが全く見つけることはできなかった。

完全にあきらめて帰宅しようと車を走らせ、栃木県舘岩村辺りを通過中に、
美しい清流を見つけたので川原に下りてみようと思い、
車を方向転換するために田んぼ道にバックで入って出ようとしたとき、
道路の真ん中に何か昆虫のようなものが、ひっくり返っているのが目にとまった。

それは行き交う車の風圧でカサカサ、コロコロとあちこちへ転がっていた。
「ん? 何か昆虫か?」
一応確認してみようと車を降りて目を凝らすと何とオスのクワガタだ!!! 

近寄って確認したいけど、車が走ってくるのでなかなか見に行けない。
「あっーーー、轢かれるぅーーー!!!」 
何台もの車が上を走り抜けていく。
やっとの思いで近づいてみると・・・・

「・・・・・ミ、ミヤマやんけ!!!」

ちっちゃいけど、これもミヤマクワガタのオスです。

頭の辺だけ発育不良のようでアンバランスな体形だ!

小学生の頃から憧れていたミヤマクワガタ。 見つけたのはこれが初めてだった。
すぐ近くに小さな街灯があったので、その光に飛んできて道路上にひっくり返っていたらしい。
しかも発見時間は午前9時45分。 何百台もの車が上を跨いで行った筈だ。
よくぞ轢かれずに残っていてくれたものだ。

ミヤマクワガタ見つけたくて散々苦労してヘトヘトに疲れていた自分と、
起き上がれなくなって誰かの助けを待っていたミヤマクワガタ。
そんな二人を神様が巡り合わせてくれたのだろうか・・・・?




街灯から遠く離れた栗の木に連れて行ってあげてお別れしました(^^)
「元気で暮らせよ!」と声をかけて・・・・。